米マイクロソフト、Windows関連部門を再編

 米Microsoftは15日(米国時間)、同社Windows関連部門の再編計画があることを認めた。この再編では幹部の移動を行い、また開発への取り組みにこれまで以上にフォーカスした新部門が創設されるという。

 新しく生まれるWindows Core Operating System部門の責任者には、現在Windows部門のシニアバイスプレジデントであるBrian Valentineが就任する。この新たな部門では、Windows関連の新技術の開発にフォーカスするが、これにより、Microsoft社内での開発チームと製品チームの分離がさらに進むことになる。

 今回の部門再編および人事異動は、Windowsの次のメジャーリリースであるLonghornに関して、Microsoftが取り組みを加速させつつあるなかでの出来事ととなる。Longhornは同社にとって大きな開発プロジェクトと見られており、サーバ版、デスクトップ用クライアント版の双方の開発計画に加え、同社ではOfficeの新バージョンやいくつかのサーバソフトウェアのリリースを、この新オペレーティングシステム(OS)の発表に合わせて行う計画である。

 15日に行われたインタビューのなかで、Valentineは、今回の再編によって2005年後半または2006年と見られているLonghornのリリース時期が変わることはないと語った。

 この再編では、Windows Server開発チームが、Eric Rudderの指揮するサーバおよびツール部門に統合される。また、これまで同部門を率いてきたシニアバイスプレジデント、Bill Veghteは、北米セールス部門の責任者という新しい役職に転じ、全世界のセールスを統括するKevin Johnsonの指揮下に入る。サーバ用OS開発の責任者にはBob Mugliaが就任し、今後も同社のストレージおよび関連の管理ソフトの開発を監督する。

 Windows Client部門の責任者を務めるWill Pooleは、引き続き同部門を統括するが、新たにJim Allchin(同社全体のプラットフォームビジネスを率いるグループバイスプレジデント)の指揮下に置かれる。また、Windowsの重要なコンポーネントの開発にあたる幹部の幾人かはValentineの指揮下に入り、同様に同社のセキュリティに対する取り組みの責任者、Mike NashもValentineへ報告を上げる立場となる。

 「今回の部門再編の意図は、核となるOSプラットフォーム部門を、サーバおよびクライアントの開発に専念させるということだ」とValentineは述べている。そして、特定の製品開発部門は、それぞれ自前のエンジニアリングチームを擁し、たとえばデスクトップPCやサーバ、さらにはタブレットPCや64ビットチップ搭載コンピュータのようなデバイスなど、さまざまな目的に合わせてWindowsをカスタマイズするようになるという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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