米Adobe Systemsは、主力グラフィック製品Photoshopの新バージョンと、パブリッシング製品の高い伸びを追い風に、第4四半期としては過去最高の売上と利益を記録した。
Adobeは、11月28日締めの2003年度第4四半期の業績について、純利益が8330万ドル(1株あたり利益35セント)になったと報告した。これに対し前年同期は、純利益4010万ドル(1株あたり利益17セント)であった。
特別損金を除いたAdobeの利益は8300万ドル(1株あたり利益34セント)で、調査会社米First Callが集計したアナリストの予想平均値32セントを上回った。
なお同四半期の売上高は、3億5860万ドルで、前年同期の2億9470万ドルから増加している。
通期の実績は、売上高が12億9000万ドルで、これは2002年の11億7000万ドルから伸びを示している。また純利益は2億6630万ドル(1株あたり利益1.10ドル)で、これに対し昨年度は1億9140万ドル(1株あたり利益79セント)であった。
業績が最も大きく伸びたのは、同社ePaper部門で、広く普及しているPDF(Portable Document Format)関連の製品・サービスを提供しているビジネス。
今年度のePaper部門の売上は4億4410万ドルで、昨年度に比べ42%増加した。同部門は現在、Adobe全体の売上の3分の1以上を占めるようになっている。
AdobeのShantanu Narayen(全世界製品担当エグゼクティブバイスプレジデント)は、業界が新しいAdobeサーバ製品・サービスに移行するにつれ、ePaper部門は今後も安定した成長を期待できると述べた。
同社は第4四半期に、1年で最も大きな製品のアップグレードを行い、グラフィック市場をリードするイメージ編集アプリケーション、Photoshopの新バージョンを発表した。Photoshopは、単独製品として、またページレイアウトソフトのInDesignやグラフィックツールIllustratorの新バージョンと組み合わされたCreative Suiteの一部として、販売されている。
Narayenは、Creative Suiteに対する当初の反応は上々だが、Photoshopや他の製品の単体バージョンに対し、同パッケージがどれだけ健闘できるかを判断するのは時期尚早と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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