クリアスウィフト(Craig Dibble社長)は、主力製品の「CS MAILsweeper for SMTP」において、新たに開発した自己学習機能をもつスパム(迷惑)メールの分析・分類フィルタと、スパムメールデータベース「spamActive」を12月4日から提供開始した。
今回開発したスパム対策フィルタは、「量」的な問題に加え、スパム送信者の送信テクニックの向上によって、スパムメールと適正メールの区別が難しくなっている新たな問題に取り組んだもので、
――の3つの技術を採用。スパムを効率的に検出するだけでなく、導入企業にとっての「適正」メールの特徴を学習することで、誤検出の問題を解決する。
「ベイズ分析」は、「スパム」と「非スパム」両方に含まれる単語を学習し、出現頻度に基づいて各単語にスパム確率を割り当てる技術。「非スパム」が誤って「スパム」に分類されることを防ぎながら、効率的に「スパム」の分類を行う。
「ヒューリスティック分析」は、メッセージの「スパムらしさ」を決定する文書構造の分析を行うもの。正常な電子メールの多くはテキストかHTMLによって構成されているが、HTMLのみを使用するメールはスパムやニュースレターに限定されるため、HTMLのみで構成されているメッセージをチェックする。
「テキスト分析」では、メールの件名や、本文テキストに頻繁に使用される単語やフレーズを分析する。
これによって、企業はSMTPゲートウェイを通過するスパムメールをポリシーに従って監視、管理できるようになり、検知率の向上、誤検知の低下を図ることができる。また、メッセージ分類オプションによって、「スパム」、「非スパム」、「スパムの可能性」のようなカテゴリーを設定し、それぞれの処理結果についての注釈をつけることができる。
一方、スパムメールデータベース「spamActive」は、3時間ごとに更新される最新のスパムデータを導入企業の「CSMAILsweeper for SMTP」に配信し、キーワードブロックリストを更新する。これによって、管理部門の負担を大幅に軽減することが可能。
価格は、アンチスパムフィルタ含む「CS MAILsweeper for SMTP」の50ユーザーライセンスが55万円から。「spamActive」の使用料が、年間ライセンス価格の10%。
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