米Sun Microsystemsが、Advanced Micro Devices(AMD)の64ビットOpteronプロセッサを搭載するサーバ製品の開発計画に関して、新たに詳細を明かした。
先日AMDとの包括的な提携を発表したSunは19日(米国時間)、提携についての説明を行う会合をマサチューセッツ州バーリントンのオフィスで開いた。Sunの経営陣はこの会合で、同社初のOpteron Sun Fireサーバを、早ければ来年の第1四半期に発売する計画であることを明らかにした。
同社はこのリリースに続き、Opteron用の64ビット版Solarisオペレーティングシステム(OS)を2004年中旬に投入する。Sunの計画では、晩春頃に同OSのプレビュー版を出し、製品版は夏頃になるという。
SunがOpteronを選択したのは、このチップを採用することで低価格サーバ市場で優位に立てると考えたためだという。一般に、この市場はIntelプロセッサを搭載した製品が多い。
Opteronは、IntelおよびAMDから発売されるすべてのPCプロセッサの土台であるx86チップアーキテクチャをベースにしている。しかし、同チップはAMDの設計による64ビット機能も搭載しており、より多くのメモリにアドレッシングできるなど、パフォーマンスが向上している。64ビットプロセッサは、大規模なデータベースを運用するサーバで特に有利となる。Opteronは、既存のOSおよびアプリケーションソフトウェアの大半を占める32ビット版アプリケーションやOSとの互換性を維持しており、パフォーマンスに影響を与えることなくこれを動作させることができると、AMDでは説明している。
Sunの量産システム製品事業部でマーケティング/戦略担当のバイスプレジデントを務めるSouheil Salibaは、「顧客から製品ラインアップの拡大を求める声があったのと、32ビットから64ビットへのソフトウェアの移行を支援したいとの考えから、我々はx86分野での勢力拡大に着手した。SunはAMDと協力しはじめて、Sunの製品とAMD製プロセッサを組み合わせればユニークで魅力的な提案ができることに気付いた」と語った。
Sunは当初、デュアルおよび4プロセッサのOpteron Sun Fireサーバを投入すると述べていた。しかし、Salibaによると、同社は製品ラインを徐々に拡大し、最高8基のOpterons搭載サーバも投入する計画だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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