米ノベル:「独SuSE買収に関する米SCOの『解釈』は間違い」

 米Novellは、自社の独SuSE Linux買収計画が、同社と米SCO Groupが8年前に交わした非競合の同意書に違反しているというSCOの主張を否定した。

 Novellは米国時間18日に声明を発表し、「この買収は1995年に交わされた同意書に違反している」とするSCO最高経営責任者(CEO)Darl McBrideの主張を一蹴した。問題の同意書は、SCOがNovellからUnix System 5を取得した際に交わされたものだという。

 「NovellとSCOが交わした同意文書に関するMcBride氏の説明は正確ではない。同意書には非競合に関する条項は盛り込まれておらず、予定しているSuSE Linux買収は、NovellとSCOとの間のいかなる同意事項にも違反するものではない」(Novellの声明)

 Novellはさらに、「この件に関しては、SCOから正式な連絡もない」と述べ、またSCOがこの問題を正式に追求するのであれば、Novellでもそれに対応するつもりだと付け加えた。

 McBrideは、SCOとBoies Schiller & Flexnerとの契約継続を発表した17日の電話会議の中で、このNovellに関する発言を行っていた。なお、同法律事務所は、パートナーのDavid Boiesは米司法省が独禁法違反で米Microsoftを訴えた反トラスト訴訟の際に、米国政府の代理人を務めた人物である。

 この電話会議の際、McBrideはSCOが用意したメモを読み上げ、「我々は1995年にUnix System 5をNovellから直接買い取ったが、この時交わした同意書の中には、互いの主要製品をめぐる競合を防ぐための、非競合の条文があった。LinuxはUnixの模造製品だ。これ以上直裁的な非競合の解釈はないだろう」と語った。

 SCOは19日、McBrideは「違反」という意味で「解釈」という言葉を使ったと、説明を加えた。

 電話会議の中で、SCOが合意違反を巡ってNovellを提訴するかどうかについて、McBrideは言葉を濁した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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