ネットワークセキュリティ機器メーカーの米NetScreenと、アンチウイルス製品ベンダーのトレンドマイクロは、同一のセキュリティアプライアンスに、両社それぞれのブランド名を与えてリリースすると、米国時間10日に発表した。
「NetScreen 5-GT」および「Trend Micro GateLock」という製品名で販売されるこのデバイスは、両社の提携関係から生まれた最初の製品。両社は5月に、特定用途向けに複数のゲートウェイ機器を開発することで合意したと発表していた。
北米では、1988年以来ハードウェア製品を発表していなかったトレンドマイクロにとって、今回発表した製品は多くの新しいハードウェアへとつながっていくものではなさそうだ。同社のエンタープライズ製品マーケティング担当ディレクター、Bob Hansmannによると、むしろ規模の小さな事業所が使いやすい製品を作り出すことが、この目的だという。
「こうした事業所では、インターネットセキュリティの意味を理解している者さえいない場合もある。本製品ならば、(本社の)管理者が担当者に電話して、インターネット側のケーブルを『Untrust』と書かれたポートに接続し、LAN側のネットワークケーブルを『Trust』と書かれた4つのポートのいずれかに接続するよう指示すれば、それで設定が完了する」(Hansmann)
ウイルスやワームをはじめ、ネットワークやアプリケーションレベルのさまざまな危険から企業システムを守るよう設計されたこのデバイスは、複数のセキュリティ機能を1台の機器に詰め込んだものとしては、最新の製品となる。ソフトウェアとしては、ファイヤウォール、侵入検知、VPN機能、そしてTrend Microが提供する新しいアンチウイルス機能などが含まれている。
両社は、本社の管理者がリモート管理できるセキュリティアプライアンスに関心を示す企業に向けて、同アプライアンスを販売する計画だ。
NetScreenの製品マーケティングディレクター、Robert Maは、「小規模のオフィスに適した製品だが、我々はリモートオフィスや在宅勤務者への売り込みに力を入れる」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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