アイエイエフコンサルティング(IAFコンサルティング)は11月11日、オープンソースの多次元分析(OLAP)ツール、OpenOLAPの開発を始めると発表した。この計画は、情報処理振興事業協会(IPA)のオープンソフトウェア活用基盤整備事業から開発費の援助を受けており、2004年2月までにソースコードなどを公開する。
OLAPツールは、企業の顧客データや販売データなど大量のデータをさまざまな角度から検索/集計し、問題点やその解決策を発見するためのソフトウェア。経営や営業活動の効率向上が期待できるツールであるが、「商用OLAPツールは高価な上、調整を行える専門技術者の不足により、一部の大企業にしか普及していない」(同社)。
同社が開発するOpenOLAPは、既存のオープンソースソフトウェアのデータベース管理システム、PostgreSQLに機能追加する形で使うツール。OpenOLAPを利用すると、PostgreSQLをデータウエアハウス用途で利用可能となり、「オープンソフトウェア環境で情報系システムの構築を行うユーザーの開発コストを大幅に軽減できる」(同社)。さらにソースコードの入手/改変が可能なことから、ユーザーやITサービス企業が必要に応じて変更を加えられる。
開発したOpenOLAPのソースコードは、GNU General Public License(GPL)に基づいたオープンソースソフトウェアとして無償提供される予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力