京セラコミュニケーションシステム(KCCS、本社・京都市伏見区、森田直行社長)とロシアのSeeStorm社は11月4日、日本におけるモバイルおよびPC分野に向けて、SeeStorm社製品を利用したサーバーシステムを提供する独占契約を締結したと発表した。今後、KCCSではSeeStorm社が開発した3Dアバタ技術を利用するプラットフォームサービス「μSCENE SeeStorm Avatar」をコンテンツプロバイダ向けに提供していく。
「アバタ」とは、「化身」という意味で、インターネット上では自分の代わりにしゃべらせるキャラクタを「アバタ」と呼んでいる。これまで3Dキャラクタを作成するためには、正面や横からの複数の画像が必要だったり、顔の特徴点を手動で指定する必要があったが、SeeStorm社が開発した3Dアバタ技術では、1枚の画像から自動的に目・口などの顔の特徴点を抽出し、3Dキャラクタにすることができる。
また、3Dキャラクタを笑わせたり、怒らせたりするなど、表情を変化させることも可能。このほか、画像合成や音声変換の機能も搭載しており、より進化したビジュアルメッセージングサービスが可能になっている。
これによって、例えば、1枚の動物の画像と携帯電話カメラで撮影したユーザー画像から3Dの合成キャラクタを簡単に作成することができ、自由にしゃべらせたり、表情を変化させることができる。
提供形態としては、同社のデータセンター「D@TA Center」にアバタシステムを構築し、各プロバイダにASP型サービスとして提供する形態を予定しており、価格はプロバイダのサービス形態や提供価格に応じた個別設定となる。
同社では、今年度約1億円の年間ライセンス販売、来期で約5億円を見込んでいる。
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