エルピーダメモリは、容量2Gバイトの533Mbps(PC2-4300)対応DDR2レジスタードDIMMをサンプル出荷した。同社が11月4日に明らかにしたもので、同メモリの出荷は世界初という。
レジスタードDIMMは、メモリモジュール上のレジスタを介してデータの転送を行う。アドレス、コマンド信号をいったんレジスタに格納し、PLLに同期して一斉に出力するため、モジュールに搭載する単体が増加しても信号を安定して伝送できるという特徴がある。
同社がサンプル出荷を開始したDDR2レジスタードDIMMは、FBGAパッケージを2段積層し、JEDEC準拠の240ピンDIMMに36個搭載することで2Gバイトの容量を実現した。製造プロセスは0.11ミクロン。「現行の533Mbpsだけでなく、667Mbpsにも対応可能」(同社)
データ転送レートは4.3Gバイト/秒で、デュアルチャネル構成では8.6Gバイト/秒となる。動作電圧は1.8Vと低いため、これまでのDDR1 アーキテクチャに比べ消費電力を約50%に削減できるという。さらに、「On-Die Termination(ODT)やOff-Chip Driver(OCD)Calibration技術の採用により、信号品質の向上、高信頼性を実現した」(同社)。
量産品の出荷は2003年末、本格的な市場投入は2004年第2四半期の予定。
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