米IBMは15日(米国時間)、第3四半期の利益が、アナリストの予想していた数値に達したことを発表。併せて来年には約1万人程度の増員の必要があることも明らかにした。
同社の一株当たり利益は昨年同期の99セントから1ドル2セントへと増加し、調査会社First Callの予想していた平均値通りとなった。
同四半期の収益は215億ドルで、前年同期比で9%増えたが、アナリストの予想平均値219億ドルには僅かに届かなかった。
IBMは人員削減を行ったものの、同社CEOのSam Palmisanoは、今後新たな増員の可能性を検討していることを示唆した。
「経済が落ち着いてきた兆候を目にしはじめている。来年度にはIT関連投資を増やす顧客も増える見通しだ。業界全体で需要が一様に上向くわけではないが、わが社が能力を強化した分野の需要がもっとも強い。我が社では、高付加価値のサービス、ミドルウェア技術、Linuxやオープン技術関連のハードやソフトウェアなどの分野で、約1万人の新規採用が必要になると見ている。」(Palmisano)
なお、部門毎の売上げの内訳は次の通り:
米PricewaterhouseCoopersの買収効果により、グローバルサービス部門の収入は17%増の104億。ソフトウェア部門は11%増えて35億ドルに。ハードウェア部門は合計で1%減の67億ドル。グローバルファイナンス部門は10%減の7億1500万ドル。製品の基幹管理ソフトウェアなどの業界向け特殊IT製品収入を含む「企業投資/その他」部門の収入は前年同期比で3%増の2億6600万ドルとなった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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