米Hewlett-Packardの最高経営責任者(CEO)Carly Fiorinaが、次期カリフォルニア州知事Arnold Schwarzeneggerの政権移行作業チームのメンバーに選任された。
Fiorinaが参加する政権移行チームは、「ターミネーター」の主役スターSchwarzeneggerが米国で最大の人口を抱えるカリフォルニア州の知事の役を務めるにあたって、これを支援するグループ。Schwarzeneggerは、7日(米国時間)の選挙でリコールが決まった現州知事Gray Davisから、11月半ばにその知事の座を引き継ぐ予定だ。
Fiorinaは、8日に発表した声明のなかで、今回の任命を光栄に思うと述べている。
「健全なビジネス環境は、HPにとって、そして規模の大小に関わらずカリフォルニア州内の全企業にとって非常に重要だ」とFiorina。「カリフォルニア州は、特有かつ異常な問題とチャンスの両方に直面している。それに対応するには私たち全員の関与が求められる。皆が一致団結してカリフォルニア州の競争力アップに取り組むべき時がきた」(Fiorina)
カリフォルニア州パロアルトのHPから政界入りした幹部は、Fiorinaが初めてではなく、HPの共同創始者David Packardは1960年代末に共和党政治に関与し、ニクソン政権の一員として国務副長官に就任している。しかしPackardは、その地位で結局2年半しか持たなかった。
「残念ながら、HPでは見事な効果をあげたPackardの手腕も、米国国防総省では大抵の場合役に立たなかった」と、ジャーナリストのGeorge Andersは、FiorinaとHPに関する著書「Perfect Enough」のなかで書いている。
Fiorinaの父Joseph Sneedも、ニクソン政権で連邦裁判所判事に任命されたことがある。
Fiorina本人についても、特に米Compaq Computerとの合併承認を勝ち取って以来、政界入りの可能性が噂されてきた。Compaqとの合併には、HP創業者の相続人や数多くの機関投資家からの厳しい反対があった。
7月に開催されたあるイベントで、政界入りを考える可能性についての質問を受けたFiorinaは、断定的な回答を避けた。
「何でも起こり得ると思う」とFiorinaはシリコンバレーのIT企業幹部との会合で述べた。「人生に不可能はない。『決してあり得ない』と言うのは馬鹿なことだ。しかし、必ずしも政界入りを考えているということではない」(Fiorina)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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