シンガポール発--年間合計額で350億米ドルの規模を持つゲーム市場でシェアを獲得すべく、フィンランドのNokiaは同社史上最大のマーケティングキャンペーンを展開しようとしている。
Nokiaは、今後数年以内に、スマートフォンやカメラ付き携帯電話などと並ぶ収益の柱に育てるべく、ゲーム機能を中心に据えた携帯端末という新分野を切り拓こうとしている。
韓国Samsungや米Motorolaのような競合他社には、N-Gageのように、ゲーム機能にフォーカスし、音声通話機能は二の次として設計された筐体を持つ製品はない。しかし、Sony Ericssonでは、ゲームコントローラを接続できるZ600という新製品を、今月アジア太平洋地域で発売する予定だ。
全世界でのN-Gageの正式な発売は10月7日で、小売価格は約299米ドルになるとみられている。一大マーケティングキャンペーンは、オーストラリア、香港、シンガポール、タイなど、アジアの各地域で、今週からスタートする予定だ。
このキャンペーンでは、個別のユーザーや小規模なグループに対してマン・ツー・マンで行う「ゲリラマーケティング」が、重要な役割を果たすという。
同キャンペーンには、俳優を起用し、彼らをゲーム機を使用しているゲーマーに接触させたり、あるいはオピニオンリーダーとなる若者たちにゲーム機とゲームを提供し、その友人たちに口コミでN-Gageを広めていくという。
また、N-Gageのウェブサイトでは、同製品や対応ソフトに関する最新情報を定期的に更新している。
N-Gageのユーザーは、このウェブサイトへ登録することで、ユーザー名を取得でき、N-Gage Areaというオンライン上のエリアにアクセスできるようになる。N-Gage Areaは、オンラインでゲームを楽しむゲーマー向けの、携帯ゲームサービス用プラットフォーム兼コミュニティだ。N-Gage Areaへは、GPRSもしくはPC経由で、あるいはTomb RaiderやTony Hawk、PandemoniumといったN-Game対応のゲームのなかからアクセスできる。
また、このプラットフォームでは、Bluetooth接続で、8〜10m内にいるプレイヤ同士をワイヤレスで結び、マルチプレイを楽しむことも可能になるという。
NokiaのSymbian OS向けに開発され、N-Gage発売時点で出揃うゲームは、 Tomb Raider、Tony Hawk's Pro skater、SonicNなど10タイトル。アジアのものとしては、日本製のSonicN、Super Monkey Ball、Puyo Pop、Puzzle Bobbleなどがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス