日本IBMは10月1日、コラボレーションソフトウェアの新版、Lotus Notes/Domino 6.5(ロータスノーツ/ドミノ)の出荷を10月30日に開始すると発表した。なお新版のリリースに伴い、ブラウザベースのメールクライアント、iNotes Web Accessの製品名をDomino Web Accessへ変更することも明らかにした。
Notes/Dominoは、クライアントソフトのLotus Notes、サーバソフトウェアのLotus Domino、ウェブクライアントのLotus Web Accessなどで構成するコラボレーションプラットフォーム。新版は前年10月に発売したNotes/Domino 6をベースとする製品で、インスタントメッセージング(IM)機能をクライアントに統合したほか、ブラウザを利用したメール機能やNotesクライアントの機能強化、操作性の向上が特徴という。さらに対応プラットフォームとして、Linux on zSeriesとWindows 2003 Serverが加わった。
NotesクライアントへのIM機能の組み込みは、同社のLotus Sametimeとの連携強化で実現した。これにより、メール画面上の宛先からそのまま在籍確認とチャットが行えるようになり、「情報伝達や意思決定がより素早く効率的になる」(同社)。ただしこの機能を利用するには、Sametimeのライセンスを別途購入する必要がある。
Dominoサーバには、システム障害に関わる問題を予防/解決するオートノミックコンピューティング(自律型コンピューティング)機能を導入した。診断結果自動収集ツールを装備したことで、障害発生時に原因特定のための情報を自動収集すると共に、各種設定を自己修復機能の設定画面で一貫して行えるようになった。この自動収集機能はNotesクライアントにも装備されており、管理者はクライアントの障害発生時の状況を集中的に自動収集できる。
またLotus Domino Web Access 6.5には、電子署名や署名検証機能などを装備した。「企業で必要とされる安全性を確保し、安全なメッセージ環境を実現できる」(同社)。さらにNotesクライアント同様、Sametimeの在席確認機能およびIM機能を統合している。
各製品について、パスポート・アドバンテージ・エクスプレス(PAX)適用時の1年間のバージョンアップと保守料金を含むライセンス料金は以下の通り。
なお同社は、Notes/Domino 6.5のリリース後も、z/OS対応版以外のNotes/Domino 6を継続販売する。11月にはメンテナンスリリース版としてバージョン6.0.3の提供を予定している。
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