富士通は9月19日、携帯型のAV機器向けディスプレイコントローラLSI、MB86275の販売を同日より始めると発表した。同LSIは、「業界で初めて大容量メモリとロジックチップを1パッケージ化した製品で、実装面積半減と低消費電力を実現できた」(同社)
MB86275は、記憶容量64MビットのFast Cycle RAM(FCRAM)とロジックチップを内蔵する。「基板上にメモリとロジックチップを個別実装する場合に比べ、画像処理部の実装面積を約半分に縮小できる」(同社)という。また、同LSI内部の各モジュールへのクロック入力を制御することで無駄な電力消費をなくす機能を備え、画像表示時でも110mWという低い消費電力で動作する。
画像処理の面では、ITU-RBT601/656準拠のビデオキャプチャ、取り込んだビデオ映像の拡大/縮小表示、最大4096×4096ピクセルのビデオ映像取り込みなどの機能を持つ。画像表示解像度はQVGA(320×240ピクセル)からXGA(1024×768ピクセル)までで、最大6つの映像を重ね合わせて表示できる。
ディスプレイコントローラLSI「MB86275」 | |
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そのほかの主な仕様は以下の通り。
価格は9000円とし、同日出荷を開始する。
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