OracleWorld会場に爆破予告

 サンフランシスコ発-米Oracleは10日(米国時間)、OracleWorld開催中のモスコーン・コンベンション・センターに爆弾を仕掛けたとの脅迫電話があったことを受けて、同カンファレンスの参加者に対して、会場から避難するよう指示を出した。

 モスコーンセンターからのサンフランシスコ市警への通報によると、午後1時20分に同センターを爆破するとの脅迫電話があったという。同市警の広報担当、Isabel Crowellが発表した。同センターへの脅迫電話は複数回に及んだ。また20人あまりの警察官が同センターに到着し、Oracleはその後まもなく建物からの避難を指示した。

 Crowellの話では、警察官による必死の捜索が続いているが、いまだに何も発見できていないという。またOracleは、サンフランシスコ市警に対し、10日には1万1000人ほどの参加者がいたと話しているという。

 この日は、2001年に起こった同時多発テロからちょうどまる2年にあたる、9月11日の前日だった。

「明日が9月11日ということもあり、このようなことが起きるとある程度は予想していた」(Crowell)

 Oracleの関係者は、爆破予告はモスコーン・センターに対するもので、同社へのものではないとしている。

 カンファレンス参加者は、「セキュリティ上の問題」により速やかに外に出るようにとの館内放送によるアナウンスがあった後、モスコーンセンターの南・北両ホールからの避難を開始した。午後3時頃には、数千人がコンベンションセンターの前の歩道を埋め尽くした。ヘリコプターが周辺上空を旋回し、警察は爆弾探知犬を投入した。

 「カンファレンスが中断されて残念だが、それよりこうして無事でいられることのほうがずっとありがたい」と、カンファレンス参加者の1人で、ビルの前の歩道に立っていたBechtelのデータベース管理部長、Claudia Arguelloはコメントした。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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