米Dellが、同社のPDA、Axim X5のソフトウェアアップグレード2種類の配布を始めた。このなかには、一部のモデルを修正するプログラムやOSアップグレード用のオプションソフトが含まれる。
Dellのよると、同社は米国時間4日から、無償のCD-ROMの出荷を開始したが、このCDには米MicrosoftのWindows Mobile 2003 Software for Pocket PCを搭載し、2003年7月16日以前に出荷されたAxim X5モデル向けの、修正プログラムが含まれているという。
さらに同社は、MicrosoftのPocket PC 2002から、Windows Mobile 2003へアップグレードを希望するAxim X5ユーザのために、OSアップグレードソフトの配布日程も発表。米国その他の地域では9月17日から、また欧州では先週からすでに出荷を開始したという
このCD-ROMを利用することで、Axim X5ユーザは同製品の最新版にアップデートすることができる。Dellは、同社初のPDAであるAxim X5を重要な製品として位置付けている。同製品は、既に市場で幅広く認知されており、米調査会社IDCによると、2003年の第2四半期にはPDA市場全体で約7%のシェアを獲得している。
DellはAxim X5の不具合が報告されてから、かなり迅速に対応してきた。修正プログラムを開発するまでの2週間、同製品の出荷を完全に控えた。しかし、今回の不具合に失望したAximユーザもおり、少なくとも数人のユーザがDellのテクニカルサポート用サイトのフォーラムを含むいくつかのウェブサイトで不満をぶちまけた。
Dellは今回の不具合ついて、Windows Mobile 2003に対応するために書かれた自社製ソフトのコードに欠陥があったと発表している。対象となるAxim X5モデルには、目で見てはっきりわかるほどの機能低下が認められた。
Axim X5の不具合が最初に明るみに出たのは6月下旬。対象となる製品は、7月16日以前に出荷されたバージョンのみ。Dellはは7月16日から30日まで、同製品の出荷を停止していた。なお同社は、欠陥の対象となる製品の台数については、公表していない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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