日立、ミューチップのIDデータ読み取り用ICを開発

ニューズフロント2003年09月04日 15時06分

 日立製作所(日立)とルネサス テクノロジは9月4日、IDカードなどに組み込むICチップ「ミューチップ」の、読み取り専用ICを開発したと発表した。

 ミューチップは電子タグ用ICチップ。受信した電波を動作電力とし、128ビット長のIDデータを非接触で読み取り装置へ送信する。

 今回開発した読み取り用ICチップは、ミューチップの読み取り装置の小型、低コスト化に向けるもの。大きさは0.4mm角のミューチップに対し、5.2mm角と約13倍だが、ミューチップのID読み取り装置に必要な高周波部品「CO(Voltage Controlled Oscillator)」「PLL(Phase Locked Loop)」「PA(Power Amplifier)」を1チップに集積している。

 制御用に3線式シリアルインタフェースを採用し、ミューチップに向かって10Wの電波を出力する。外付けパワーアンプは不要。このチップを使えば、4cm角程度の実装面積で、携帯電話やPDAにも組み込み可能な読み取り装置を製造できるという。

日立製作所のプレスリリース

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]