日立製作所(日立)とルネサス テクノロジは9月4日、IDカードなどに組み込むICチップ「ミューチップ」の、読み取り専用ICを開発したと発表した。
ミューチップは電子タグ用ICチップ。受信した電波を動作電力とし、128ビット長のIDデータを非接触で読み取り装置へ送信する。
今回開発した読み取り用ICチップは、ミューチップの読み取り装置の小型、低コスト化に向けるもの。大きさは0.4mm角のミューチップに対し、5.2mm角と約13倍だが、ミューチップのID読み取り装置に必要な高周波部品「CO(Voltage Controlled Oscillator)」「PLL(Phase Locked Loop)」「PA(Power Amplifier)」を1チップに集積している。
制御用に3線式シリアルインタフェースを採用し、ミューチップに向かって10Wの電波を出力する。外付けパワーアンプは不要。このチップを使えば、4cm角程度の実装面積で、携帯電話やPDAにも組み込み可能な読み取り装置を製造できるという。
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