米Apple Computerは、デュアルプロセッサPower Mac G5のコンシューマー向け出荷を延期し、代わりにこの高速デスクトップ機をまずは教育機関に納品することにした。
Appleでは、2GHzのデュアルプロセッサ搭載Power Macを最初に注文した顧客に対して、8月末までに出荷すると約束していたが、現在では、顧客の手元に届くのが今月末になる可能性もあるとしている。この出荷の遅れは、新年度の始まりに合わせて大学をはじめとする各教育機関に納品したいとの同社の思惑が働いているためだ。
数多くの顧客からの報告によると、8月最後の週末に、出荷が3〜4週間遅れる旨の電子メールが、Appleから送られてきたという。
複数のMacマニアサイトに掲載されたこの電子メールには、「おかげさまでデュアルプロセッサPowerMacには素晴らしい反響をいただき、弊社ではお客様の注文に対応すべく社員が24時間体制で作業を進めています。最初のロットは、新学期に合わせるために教育機関に出荷されますが、お客様のG5 PowerMacは3〜4週間以内にお手元に届く予定です」と記されているという。
Appleは米国時間9月2日に出した声明の中で、デュアルプロセッサマシンの出荷は開始されているが、量産体制に入るにはあと2週間ほどかかるとしている。
「2GHzのデュアルプロセッサPower Mac G5は出荷開始されて、顧客のもとに届き始めており、2週間以内には本格的な量産体制に入る。1.6GHzおよび1.8GHzの両モデルは量産体制に入っており、既に2万5000台以上を出荷している」(Apple)
先週末まで、Appleはデュアルプロセッサマシンが8月末までに出荷されると顧客に伝えており、この点は8月半ばにシングルチップのPower Mac G5出荷が始まった時にも、重ねて強調されていた。
当時Appleは、最高経営責任者(CEO)のSteve JobsがPower Mac G5を初公開した週だけで、このアルミニウムきょう体のマシンを10万台受注したとしていた。
Power Macシリーズの売上拡大はAppleにとって死活問題だとされている。 Power Macの売り上げは、1四半期に40万台を販売した1999年初頭にピークとなったあと減少を続け、前四半期には15万6000台を販売しただけだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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