米Sun Microsystemsは、Intel製プロセッサ搭載マシン向けのSolarisオペレーティングシステム(OS)の利便性向上に必要なハードウェアサポートを拡充するために、さらなる手段に打ってでた。
同社は先週、さまざまなメーカーから出ているハードウェアとSolarisとの相性を調べるための認証テストを行うよう、個々のユーザに働きかけるプロモーションを始めた。また、いくつか企業と新たなパートナー提携にも踏み切った。
Sunのソフトウェア製品マーケティング部門のバイスプレジデント、Ann Wetterstenによると、認証テストを行い同社に結果を提出したユーザには、64MBのUSBメモリデバイスを無償で提供しているという。
これらのテストには、Sunが2003年5月にリリースした無償のソフトウェアキットの利用も含まれる。このキットは、CD-ROMドライブ、ネットワークアダプタ、あるいはフルシステムなどのハードウェアをSolaris OSで確実に動作させるためのもの。
現在同社は、32機種のデスクトップやサーバ、69機種のノートパソコンを含む100機種以上のシステムで、Solarisが動くことを確認している。新たに認証したシステムの中には、DellのPowerEdge 2650やMPCのNetFrame 1610などもある。
さらに、Wetterstenによると、Hewlett-PackardのProLiantシリーズを販売しているElectronic Business Solutionsや、サービス・コンサルタント企業のXoriantなどと、Sunは新たに提携したという。Xoriantは今後、自社製品がSolarisで動くことを顧客企業が認証する際に力を貸す。
Sunは従来、同社のUltraSparcプロセッサ搭載サーバやそれに対応するバージョンのSolarisに焦点を当ててきた。しかし、2002年初頭にIntelベースの製品の販売を開始。今年はAMDのチップを搭載したシステムも販売する。なお同社は、いわゆるx86チップ向けSolarisも復活させている。
こうしたSunの動きに対して、アナリストからは厳しい指摘もある。Intelチップ搭載のハードウェアでUNIXのようなOSを走らせる場合、現段階ではSolarisよりもLinuxの方が人気あるという。SunのIAサーバを購入するユーザでさえ、Intelベースのサーバを使用する場合はSolarisよりLinuxの方を好むと、Sunのローエンドサーバグループの主任、Neil Knoxは述べている。
なおSunは、LinuxディストリビュータのSuSEやRed Hatとも提携している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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