リコーは8月28日、CD-RとCD-ROMを一体化した自社独自の「リコーハイブリッドCD−R」を製品化したと発表した。同日よりソフトウエアベンダーなど、同社のパートナー企業に向けて販売していくという。月間10万枚の販売万枚を予定する。
同製品はCDなどの国際的なディスク規格「オレンジブック」に準拠する。通常のCD−Rと同径(120mm)で、一般的なCD-Rリーダーやライターで使用可能。記憶容量は650Mバイトで、ROM部分とR部分の容量比を自由に設定できる。最高記録線速は40倍速。
ベンダー向けの提供となるため、アプリケーション開発用のソフトウェアモジュールも同時に用意する。これには、ROM領域のコピーガード機能付きライターソフトや、Excel、Word、PowerPointといったアプリケーションのデータ閲覧ソフト、データ圧縮ソフトなどがある。
こうしたソフトモジュールと組み合わせることで、様々な分野での利用が可能としている。具体的には、ゲームなどのコンテンツをROM部分に書きこみ、ユーザーの購入後に仕様許諾キーをR部分に書き込むコンテンツ配信。またはROM部分にブラウザを入れ、R部分にユーザー識別コードを書きこんで鍵として使う電子認証。そしてROM部分にプリペイドカード用ソフトウェアを入れ、R部分に残高金額などのデータを書き込んだ電子マネー。これらが一枚のディスクで可能となる。
リコーは、ハイブリッドCD-RW、ハイブリッドDVD+RW/+Rの開発も進めており、順次市場に投入していく予定という。
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