IARシステムズ、ルネサス製16ビットマイコン用開発ツール2種

 IARシステムズ(シェル・エスコ代表取締役)は、ルネサステクノロジ社製16ビットマイクロコンピュータ「R8C/Tinyシリーズ」用の開発ツールとして、新たに「visualSTATER for M16C」、「Embedded Workbench for M16C version 2.11A」の2種類を発表した。同社の代理店であるプロトン ソフトボート事業部を通じて販売する。

 「visualSTATER for M16C」は、グラフィカル設計言語を利用して、設計・テスト・ドキュメント自動生成・最適化されたコード生成といった一連の機能を実現する組み込みアプリケーション用グラフィカル設計ツール。

 具体的な機能としては、

  1. どのような複雑なシステムでも、UMLベースのステートチャートを利用して表現する「グラフィカル設計機能」
  1. ソフトウエア開発プロセスの初期の段階でのエラー発見を可能にする「最先端の検査およびシミュレーション機能」
  1. 手書きのコードよりもさらにコンパクトで最適化されたCコードを数秒で自動生成する「最適されたCコード生成」
  1. RTFまたはHTMLフォーマットで高度に構造化されたシステムドキュメントを自動的に生成する「ドキュメント生成機能」

 ――などを装備している。価格は50万円。

 一方、「Embedded Workbench for M16C」は、

  1. IAR C/Embedded C++ コンパイラ
  2. アセンブラ
  3. リンカ
  4. ライブラリアン
  5. デバッガ
  6. エディタ
  7. プロジェクト管理機能

 ――をすべてシームレスに統合した統合化開発環境で、「R8C/Tinyシリーズ」のユーザーに対し、アプリケーションにとらわれることなく効率的なコード生成を可能にする。

 また、ルネサステクノロジ社のUSB ROMモニタおよびIAR C-SPYデバッガもサポートしており、プロフェッショナル版として「visualSTATER for M16C」の機能限定版も提供する。

アイエーアール・システムズ

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