米コンピュータサイエンス、米空軍から27億ドルの契約受注

 官公庁への営業活動に力を入れ続ける米Computer Sciences(CSC)は米国時間7月30日、ジョイントベンチャーに参加して米国空軍センターにサポートを提供する12年、総額27億ドルの契約を結んだことを明らかにした。

 CSCは、「Aerospace Testing Alliance」(ATA)という今回の提携事業で37.5%の議決権を持っている。ATAにはこのほか、Jacobs Engineering GroupやGeneral Physicsも参加している。情報技術サービスプロバイダーのCSCは、この提携事業が得る利益の37.5%を獲得することになる。

 この契約では、テネシー州にあるアーノルド空軍基地内の空軍資材司令部アーノルド工学開発センターと、メリーランド州ホワイトオークにある同センターの第9超高速トンネルに、業務、保守、および情報管理のサポートを提供することになっている。この契約が定めるすべての選択権が行使された場合、合計受注額は27億ドルに達する。

 10月1日から適用される同契約の内容によると、2000人以上のスタッフが同センターのサポートに従事することになる。

 CSCは、官公庁を専門に対応するコンサルティングサービスプロバイダーのDynCorp買収を今年初めに完了している。CSCの米国連邦政府関連の売上高は、3月28日決算の四半期で9億9380万ドルとなっており、2002年同期の19%増だった。一方、CSCの同四半期の総売上高は30億8000万ドルである。

 今回の新たな契約は、CSCが空軍センターに提供した前回の作業が元になっている。CSCの防衛産業グループ担当副社長、Jim Nicholsonによると、DynCorpやGeneral Physicsも参加した別の提携で、CSCはJacobs Engineering主導のグループと補完し合って、同センターの業務をサポートしたという。

 「ATAジョイントベンチャーは、1995年以来の非公式な関係を明確な形にしたものだ」(Nicholson)

 アーノルド工学開発センターは、米国で最も複雑なフライトシミュレーションテスト施設を自負している。同センターのWebサイトによると、このテスト施設では海抜ゼロメートルから宇宙空間まで、そして亜音速から極超音速までの飛行をシミュレートするという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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