「Yahoo! BBは単に安いだけでなく、面白い存在にしていきたい」---ソフトバンクBB代表取締役社長の孫正義氏はADSLサービスのYahoo! BB販売促進の一環として、ビー・ビー・サーブの提供するオンラインゲームポータルサイト「BB Games」と提携すると発表した。
BB Gamesに参加するオンラインゲーム事業者がソフトバンクBB会員限定のサービスを提供する代わりに、ソフトバンクBBはYahoo! BBの販売チャネルを利用し、ゲームのプロモーションを行っていく。
ソフトバンクBBでは8月15日から開始するYahoo! BBのテレビCM内で各ゲームのプロモーションを行うほか、Yahoo! BB 会員へのメールマガジンやサイト上での告知、Yahoo! BBが提携するインターネットカフェでのイベントの開催、Yahoo! BB販売店や路上でのモデム配布時にゲームCD-ROMを付けるといったことを行う予定だ。また、Yahoo! BBのイメージキャラクターにはタレントの広末涼子氏を起用するという。
この提携によってソフトバンクBBではゲーム愛好家を中心に新たなYahoo! BBの顧客層開拓を狙う。一方オンラインゲーム事業者にとっては、なかなか普及の進まないオンラインゲームの認知度を上げ、会員数の増加を図れるメリットがある。
ビー・ビー・サーブは今後パソコンメーカーやISP、ポータルサイトなどに対しても、同様の提携を呼びかけていくとしている。ただし「競合する企業が特典競争をしないよう、(パートナーは)業界ごとに1〜2社程度にしていく」(ビー・ビー・サーブ代表取締役社長の孫泰蔵氏)としており、Yahoo! BBの競合となる通信事業者やADSLのISPとの協力はなさそうだ。
BB Gamesは7月25日にサービスを開始したオンラインゲーム専門のポータルサイト。BB.Gamesの会員は、有料オンラインゲームを一定期間無料で体験できるほか、発売前のゲームのベータテスト版が利用できる。ユーザーが1つのIDで様々なオンラインゲームを利用できるシングルサインオン機能の提供も予定されている。
BB Gamesの収益の柱はこのプロモーション代行による手数料のほか、1)有料オンラインゲームの課金・決済代行、2)BB Gamesのポータルサイトへの広告掲載、3)オンラインゲーム事業者へのサーバ提供---の3点。BB.Gamesへの投資規模について具体的な額は明らかにされなかったが、孫泰蔵氏は「(投資回収は)大変。がんばらなくてはいけない」と話し、かなりの投資規模になったことをうかがわせた。
Yahoo! BBのイメージキャラクターには広末涼子氏が起用された | ソフトバンクBB代表取締役社長の孫正義氏(左)と、ビー・ビー・サーブ代表取締役社長の孫泰蔵氏(右) |
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