ストレージメーカーの米Iomegaは、同社が携帯電子機器用に開発中のリムーバブル小型ストレージドライブの詳細を発表した。
Digital Capture Technology(DCT)と呼ばれるこのデバイスの容量1.5GBで、Iomegaのハードディスク技術と、提携デジタルカメラメーカーのFuji Photo Filmからライセンスを受けた技術を組み合わせて使用している。
Iomegaが22日に述べたところによると、このドライブの主要コンポーネントは、直径約4センチ弱の取り外し可能なディスク型のカートリッジだという。このカートリッジは、携帯機器の内蔵スロットへ挿入したり、USB接続して利用できるとIomegaでは話している。
一時は広く普及したZipドライブの人気が落ち込んでいるIomegaは、コンシューマーおよび企業向け市場の両方を狙った製品をいくつか発売している。同社は今年、マルチフォーマットのDVD書き込みドライブを発売した。また最近では、企業向けのNAS(ネットワーク接続型ストレージ)製品も発売している。
同社は、DCTドライブのサンプルバージョンを、ビデオカメラや携帯ビデオプレーヤー、PDA、携帯電話、ノートパソコンなどの機器メーカー数社に出荷すると述べた。Iomegaの代表によると、これらのメーカーは、DCTを今後の製品で採用するかどうか評価を行なうという。
この評価では、DCTドライブによって、さまざまな種類のデータ――MP3ファイルや短いビデオクリップ、デジタル写真、連絡先データベースなど――が携帯電子機器上でどれだけ扱いやすくなるかが焦点となりそうだ。
Iomegaではこのドライブが、携帯電子機器間のデータ共有の方法として受け入れられるよう期待している。しかしDCTは、Hitachi Global StorageのMicrodriveや、Compact Flash、Secure Digitalなどのストレージカードとの厳しい競争に見舞われることになるだろう。容量1GBと2GBのCompact Flashカードは、現在米Lexar Mediaなどの企業が発売している。Lexarの2GBのカードは699ドルだ。
Iomegaによると、DCTが製品として発売されるのは2004年第2四半期以降だという。同社は22日には具体的な出荷日や価格を明かさなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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