日本SGIとバイオ産業情報化コンソーシアム(JBIC)は7月18日、JBICの商用データベース(DB)内のタンパク質立体構造DB(FAMSBASE)にタンパク質の立体構造モデルデータを追加し、同日より提供を始めると発表した。さらに、公開済みのタンパク質に関し、新たに機能情報とリガンド結合情報の追加も行った。
追加するデータは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)と薬物代謝酵素チトクロームP450に関するタンパク質の立体構造モデル。チトクロームP450は、医薬品の副作用や相互作用を調べる上で代表的な薬物代謝酵素であり、その立体構造は医薬品開発に役立つ情報という。
追加するチトクロームP450の立体構造情報は、ヒト用713個とマウス用640個。なお日本SGIは、2003年6月4日よりFAMSBASEに追加した立体構造モデル(128生物種、約61万個)を商用サービスとして一般提供している。
FAMSBASEの利用料金は従来と変わらず、JBIC会員が20万円、非会員30万円、教育機関関係者は10万円の定額制(6カ月、200アクセスまで)。
日本SGIは、タンパク質の立体構造モデル予測技術を開発した北里大学薬学部教授の梅山秀明氏を中心とする研究グループと、その成果の事業化を行うインシリコサイエンスとのあいだで販売代理店契約を結び、同DBサービスの運用/管理を担当している。また、医薬品設計を支援するシステムに関しても共同で研究を進めている。
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