ヤフーが企業ポータルツール強化でオラクルなどと提携

 米Yahooは、同社の企業ウェブサイトポータル構築用製品を強化するため、米Oracleおよびインターネットコンテンツ収集会社のMoreover Technologiesと契約を結んだ。

 Oracleが15日発表したこの契約に基づき、同社は9i Application Serverソフトウェアに、My Yahoo Enterprise Editionを統合する。またYahooは、毎日5500以上のウェブサイトからコンテンツを収集しているMoreoverとも提携を結んだ。これにより、Yahooの企業ポータルアプリケーションで利用可能な情報の幅が広がることが予想される。

 Yahoo Enterprise Solutionsの上級副社長Steve Boomは、Yahooがさまざまな企業ユーザーにとって重要な情報を供給できる企業との提携を行なっている、と述べた。

 「平均的な知識労働者には、どのようなコンテンツを混ぜて提供するのが最適なのか、市場ではまだ把握されていない。非常に専門的な労働者向けのコンテンツは数多くある。しかし、我々はより広くアピールできるようなコンテンツに取り組んでいるのだ」(Boom)

 My Yahoo Enterprise Editionは、企業がさまざまな情報源からの情報を、単一のインターフェースに整理・フィルタリングして、従業員や顧客、提携企業などが閲覧できるようにするYahooの企業向け最新ポータルソフトウェア。このシステムでは、ユーザーが業界ニュースや株式相場、ウェブベースのアプリケーションなどへのリンクを自分のポータルサイトに組み込めるようにする、さまざまな「portlet」を提供している。

 OracleはYahooとの契約により、同社のデータベースやアプリケーションサーバ、ビジネスソフトウェアの売上を伸ばせる可能性がある。Oracleによると、Oracle9i Application Serverには、すでに約1万6000のユーザーがいるという。

 またYahooは、米BEA Systems、独SAP、米Sun Microsystems、米Tibco Softwareなどのビジネスソフトメーカーとも提携を結んでいる。

 Boomによると、Yahooは他のポータルソフトメーカー数社とも提携交渉中だという。Boomは、Yahooがどの企業と提携を結ぶかを左右するのは顧客の需要だと述べ、Yahooに対し、Oracleと提携するよう求めるユーザーからの圧力があったことを指摘した。

 My Yahoo Enterprise Editionは、無料デモ版がダウンロード可能だ。またYahooによると、8月には、サポートされているポータルソフト・プラットフォームのユーザー向けに、同ソフトの30日間無料トライアルバージョンを提供するという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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