シスコシステムズ(シスコ)は7月9日、三菱自動車工業の国内外拠点をつなぐ全社ネットワークを構築し、同ネットワークが本格稼動したと発表した。
これはシスコが2001年5月に三菱自動車から受注し、進めてきたもの。システム構築はシスコのパートナー企業、ネットワンシステムズが行った。
三菱自動車では1992年に国内WAN、1993年にグローバルWANをそれぞれ専用線で構築し、各拠点が個別構築したLANとつなげ運用してきた。その後ダイムラー・クライスラーと資本提携し、2001年2月に新たな経営計画を発表した。その一環として全社ネットワークの再構築をシスコシステムズに依頼していた。
再構築を行ったのは三菱自動車の64拠点をつなぐ国内WAN、16拠点をつなぐグローバルWAN、および国内4拠点の内部LAN。国内WANは専用線をIP-VPN方式に切り替え、グローバルWANは専用線に代えフレームリレー方式とATM方式を採用した。内部LANの再構築は水島製作所、愛知県岡崎市の乗用車技術センター、品川に移転した本社オフィス、そして京都市の京都製作所の、4拠点で行った。
これにより、世界8拠点のサーバファーム上で設計情報やプロジェクト管理情報、チームルーム毎の情報共有がタイムリーに行え、また拠点間で大容量のCADデータの交換が可能になったという。
この全社ネットワークについては、今後、三菱自動車の販売店用の支援のツールとして運用する計画もあるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」