凸版印刷は7月8日、シンガポールの半導体受託メーカーChartered Semiconductor Manufacturingに、無線ICタグ(RFID)の生産を委託すると発表した。また同RFIDの製造管理、組み立て、品質保証はマクニカにアウトソーシングする。
凸版印刷の計画では、2003年12月には量産を開始し、RFID事業でのチップ製造から販売までの体制を整備するという。設計、開発、製造企画、物流、サポートはマクニカが行う。「これにより当社は、RFIDの供給だけでなく、ターンキーサービスを組み合わせ、周辺システムのサービスやソリューションまで一貫して顧客に提供するビジネスモデルを構築する」(凸版印刷)。
当初国内向けに出荷し、順次海外への展開を始める予定。2005年度の売上高は100億円を見込む。
量産するRFIDは、凸版印刷とテレミディックが開発したT-Junction(仮称)。800MHz〜950MHzと2.45GHzの2つの周波数帯に対応する。オンチップアンテナを搭載するのため、チップ製造やパッケージの簡素化が可能で、従来品より小型かつ低価格で市場に提供できるという。なおT-Junctionは、RFID関連の国内業界団体であるユビキタスIDセンターから標準IDチップとして認定を受けている。
T-Junctionのそのほかの主な仕様は以下の通り。
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