伊藤忠テクノサイエンス(CTC)は7月7日、Storage Area Network(SAN)とNetwork Attached Storage(NAS)を統合するストレージ環境「CTCストレージ統合ソリューション」の販売をはじめると発表した。
SANとNASは、ネットワーク分散したストレージ(記憶装置)を結ぶ環境。SANはデータベースソフトなどのアプリケーションに特化し、NASはネットワーク上のファイル格納に特化する。
今回販売するのは、日立製作所(日立)の中小型ディスクアレイ「SANRISE9500 V」シリーズで構築したSAN環境に、米Network Appliance(NetApp)のNASゲートウェイ「gFiler」を組み込み、SAN・NAS両環境で接続する回線の違いや、機器間の互換性の問題を解決したもの。具体的にはSANRISE9500 Vシリーズのディスク領域をNASとSAN両方の環境で共有することが可能となる。
日立のSANRISE9500Vシリーズはモジュラー型のディスクアレイ。高さ3U(133.4mm)のきょう体と、増設きょう体の組み合わせで、サブシステム当り最大約30Tバイト(146Gバイトディスク使用時、RAID5)まで拡張が可能。
NetAppのgFilerは、既存のSAN環境に対してフロントエンドのNASファイルサーバとして機能するストレージ環境。IPネットワーク上のクライアントシステムやアプリケーションサーバ経由で、FCストレージ機器に格納したデータにファイルレベルでアクセスする機能を備える。DataONTAPマイクロカーネルOSを搭載し、ファイルの保護とリカバリを行うマルチプロトコル・ファイル・サービスとデータ管理機能をサポートする。
CTCは、NetAppと1993年に販売契約を締結して以来、NetApp製NAS製品の国内販売を手がけている。また日立とは2002年5月に包括的な協業を締結し、それ以来IT分野で協力体制を敷いている。
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