セキュリティの専門家らによると、ハッカーが米国時間7月6日に複数のWebサイトに対する集団アタックを計画しているの警告は大げさな噂に過ぎないという。
噂されたこのハッカーコンテストはWebサイト改竄を競い、普及度の低いサーバ上のサイトほど攻撃したハッカーグループに高得点が与えられ、6000台のサーバを最も短時間で改竄したグループがコンテストの優勝者になるというもの。
Internet Security Systems(ISS)からメディア各社に送られた勧告には、「コンテストの狙う範囲が広範に及ぶため、インターネット上の通常の活動が混乱する可能性がある」と書かれていた。
オーストラリアの日刊紙、The Ageの記事によると、このいわゆるハッカーコンテストとされるものはある匿名の情報源がながしたものだという。
この事件を報道したCNET News.comの先の記事には、一部のセキュリティベンダーと元ハッカーは愉快犯によるいたずらであるとし、この虚報を軽視しているとある。ISSのスポークスマンによると、同社が警告したのは、あくまでも攻撃切迫のニュースがメディアに流出した後だったという。
米国に本社を置くセキュリティベンダーのTruSecureでは、あるセキュリティサービスプロバイダーと国土安全保障省がこれに過敏に反応し、必要以上に注目を集めてしまったことに対して「残念」だと述べている。
The Ageでは、集団アタックのニュースがメディアによって誇張されたものであるとの各方面のセキュリティ専門家のコメントを引用している。eEye Digital Securityのchief hacking officerであるMarc Maiffretも、この虚報が「折りに触れてマスコミに取り上げられ、余計なことを口にする各方面の人々から始まったものだ」とのコメントを寄せている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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