Exchange 2003では、ユーザー・機器毎のライセンスが可能に

 米Microsoftは、Exchange 2003の時期バージョンで新ライセンス条件を採用する。企業はこの新ライセンスのおかげで、メールを片時も手放せない従業員を満足させるために支払わねばならないライセンス料を節約できそうだ。

 新たなライセンス条件では、企業は、使用する機器の数に関係なく、Exchangeにアクセスするユーザー1人毎に、固定料金を支払うことになる。従来は、ユーザー1人毎に、また1台以上の機器を使用する場合は追加デバイス1台毎に、料金を支払う必要があった。

 1ユーザーあたりの料金67ドルは、Exchangeが稼動するサーバ1台ごとのライセンス料に追加される形になる。Microsoftでは、ExchangeサーバのStandard Editionを699ドル、従業員5000人以上の企業向けのEnterprise Editionを3999ドルで販売している。ユーザー1人毎、デバイス1台ごとのライセンス料は67ドルで、現行バージョンのExchange 2000の料金と同額だ。

 またMicrosoftは企業に、ユーザー毎のライセンスに加えて、デバイス毎に67ドルの料金を払うというオプションも提供する。このデバイス毎のライセンスは、1台のパソコンを複数の従業員で共有するような環境で好評となるだろう。また、「external connector」という別の新オプションでは、企業は5万ドルの固定ライセンス料金で、無制限の数の非従業員--サプライヤーや退職者などを、自社のExchangeサーバにアクセスさせることができるようになる。

 「我々は顧客に、より柔軟な製品ライセンス方法を提供したいと思っていた。これで企業は事業形態に応じて、製品のライセンスを選べるようになる」と、MicrosoftのExchange製品責任者Missy Sternは述べている。

 同社は現在Exchange 2003の最終仕上げを行なっており、30日にも最終コードを確定し、CDの生産ラインに渡す予定だ。Microsoftによると、Exchange 2003はまず企業契約を結んだ顧客に提供され、また今年中に一般販売されるという。

 発売は今夏と予想されている。

 新バージョンには、従業員がハンドヘルド機器や携帯電話を使って、Microsoft Exchangeサーバから直接情報を取り出せる新機能などが含まれた。従来は、このようなアクセスを実現するのに、別個のモバイルサーバ製品が必要だった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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