米Seagate Technologyの日本法人である日本シーゲイトは6月26日、新ノートパソコン用ハードディスクドライブ(HDD)「Momentus」の説明会を開催した。米国では6月16日(現地時間)に発表されており、CNET Japanでも既報のもの。
Momentusの主な仕様は直径2.5インチ、回転数5400rpm、容量は20Gバイトと40Gバイトの2モデルがあり、2MBのバッファを標準搭載する。「5400rpmの回転数ながら、4200rpm並みの省電力性を両立させた」(日本シーゲイト代表取締役社長の小林剛氏)ほか、新開発のQuiteStepランプロード技術を搭載し、HDDのスタンバイモード移行時などに発生する音を軽減させた点が特徴という。
目標とする市場シェアについては、「控えめに製品を投入する」(小林氏)としており、初年度は世界シェアが10%以下になる見込みという。
シーゲイトは1990年半ばにノートパソコン用HDDを提供しており、今回の発表は市場への再参入となる。同社では再参入の理由として、ノートパソコン市場の高い成長率を挙げた。しかしなぜこの時期なのか、その戦略的理由は一切明らかにしていない。
ノートPC用HDD「Momentus」を手にする 日本シーゲイト代表取締役社長の小林剛氏 | |
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Momentusはすでに数社のパソコンメーカーに向けて出荷を開始しているという。ただし、具体的な相手先については公表せず、「日本の国内メーカーか」という質問に対しても「世界的な企業としか答えられない」とその口は堅い。
製品価格についてもシーゲイトでは明言を避けている。ただし「弊社がプライスリーダーになるという考えは持っていない」(小林氏)として、価格よりも性能で勝負をかけていく方針とした。単体でも販売するかどうかについても「コメントできない」としている。
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