米Seagateは米国時間6月16日、ノートパソコン用ハードディスク装置(HDD)の新たな製品シリーズ、Momentusを発表した。
当初は、20Gバイトと40Gバイトの2モデルを用意する。各製品とも、回転速度5400rpmのシングルプラッタを採用する。同社では、シングルプラッタの方がドライブの安定性が高まると主張している。同じ回転速度の他のノート用HDDの大部分は、性能向上のためにプラッタを2枚使用している。
Momentusは、大量のバッファを必要とする性能重視型ノートパソコンでの利用を想定する。2MBのバッファを標準搭載し、8MBまで拡張可能。「最大で15%性能を向上できる」(Seagate)。そのほか、回転音を低減する新機能、QuietStepを備える。
Seagateによると、すでに米Hewlett-Packard(HP)と、Momentus採用について契約を締結したという。台湾のAcerとも協議を進めている。
1990年代半ばにノートパソコン用HDDを提供していたSeagateは、HDD市場では古参企業の1社だ。同社は組織再編のため2000年に未公開企業となり、2002年に再び株式公開を果たした。
Seagateの製品マーケティングマネージャーのMark Walker氏は、「アナリストによると、(ノートパソコン用HDD)市場は現在、どの分野よりも急速に成長している。我が社と取引のあるOEMは、我々のノートパソコン分野への進出を望んでいる。OEMは新たなサプライヤを求めているのだ」と述べた。
しかし、ノートパソコン用HDD市場には日立製作所、東芝、富士通などのライバルがおり、3社とも回転速度5400rpmの60GBや80GB容量の製品を販売している。また日立は最近、回転速度7200rpmの製品を発表したばかりだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス