通信アプリケーション向けICメーカーの米Integrated Device Technology(IDT)は6月24日、毎秒最大2億5000万回の検索が可能なネットワーク検索エンジン(NSE)「75K72100 NSE」の供給を同日より開始したと発表した。1万個ロット時の単価は350ドル。
NSEは、ネットワークプロセッサ(NPU)を補完する検索機能に特化したネットワーク用ASSP。主にCAM(Content Addressable Memory)とネットワークに特化したコントロールロジックで構成する。IDTの75K72100 NSEは、内部にある独立した個々のデータベースの同時検索機能を提供する。1つのパケットから複数の情報をキーとして同時検索が可能なため、1つのNSEでコアルーター、メトロルーター、エッジルーターをOC-192(10Gbps)以上の処理速度で検索できる。さらに、内部データベースすべてに「Next Free Address」機能をもたせることで、パケット検索レートを高速化している。
また容量を18Mビット(512K×36、256K×72)に増加しており、OC-192対応装置における仮想ルートや、各ラインカードのポート対応数を向上させている。
なお、IDTは75K72100 NSEと関連して、「デザイン・アクセラレータ・キット」を提供する。同キットは、ソフトウェア開発キットとハードウェア開発キットで構成する。ソフトウェア開発キットは、ボードレイアウト、接続性回路図、標準APIなどから成る。ハードウェア開発キットは、FPGA/CPLDソリューションへの移行を簡易化するために、インタフェースコードとしてVerilogとVHDLを提供している。
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