マイクロソフトが企業向け部門を再編成

 米Microsoftは23日(米国時間)、同社のサーバなどのバックエンドビジネスシステム関連部門の再編成を発表した。アナリストらは、同社が企業向け戦略を明確化する際によく行なわれる動きだと分析している。

 再編成が行なわれたのは、マイクロソフトの社内階層の大きな柱の1つである、Platforms Group。このグループ内のDeveloper and Platform Evangelismユニット、Windows Server Systemユニット、Enterprise Storage and Managementユニットの3つが、Servers and Tools部門として合併される。この新部門のトップに就任するのは、いままでDeveloper and Platform Evangelismユニットを率いていた上級副社長Eric Rudderである。

 Rudderは、Microsoftの.Net Webサービス戦略を主唱してきた同社幹部の1人。

 Servers and Toolsユニットは、パソコン以外の機器を対象とするMobile and Embedded Devicesユニット、パソコンを対象とするWindows Clientユニットと並んで、Platform Groupの3大部門を構成することになる。

 今までServer Platform部門を率いていた上級副社長のPaul FlessnerはRudderの監督下で、Exchange、SQL、eBusinessの各部門を担当することになる。Bob Mugliaは、Flessnerと同様にRudderの監督下で、引き続きStorage部門とManagement部門を担当する。

 再編成の目的は、互いに補完的な企業向け技術をよりよく活用することだ、とMicrosoftは声明で述べている。「これらの組織を1つの管理構造にまとめることにより、製品開発に相乗効果が生まれ、より集中的に企業向け事業やマーケティング機能に取り組めるようになる」と声明には記されている。

 調査会社Directions on MicrosoftのアナリストMatt Rosoffは、今回の再編成には、期待の新星Rudderを持ち上げる人事異動としての意味合いが強い、と分析した。「Eric Rudderの実力はまだ未知数といえる。彼は大量の製品を予定通りに出荷したとか、多くの売上目標を達成したなどの実績のある人物ではない。……しかし彼は、昨年一年間に、幹部の視点から見て正しいことを行なったに違いない」(Rosoff)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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