米Handspringは、同社の最新の携帯電話兼PDA端末Treoが、コンシューマーのニーズを満たしつつ、ワイヤレス通信事業者にとってカスタマイズしやすいものであることを期待している。
同社は米国時間18日、Treo 600を発表する。CDMA(Code Division Multiple Access)とGSM(Global System for Mobile Communications)の両方をサポートする新製品は、今年秋に米Sprintと英Orangeの2社のワイヤレス通信事業者から提供されることになっている。端末の価格はこの2社が決定するが、400ドル〜500ドルの範囲と予測されている。
新型Treoは、直接の顧客となる通信事業者の要望に注意を払いながら設計されたものだが、それでもHandspringではコンシューマーからフィードバックを基にして、製品を強化したと語る。担当者の話では、ユーザーからの要求で多いのは、PDAよりもむしろ携帯電話のような形状の端末だという。そこで、同社では前バージョンのTreoで用いたカバー設計ではなく、石鹸のような形にしたという。
「あのPDAのフォームファクタ(外形を決める仕様)は、米国のみの現象だ。それと決別することで、Treoは米国以外の、携帯電話中心である国の市場にもアピールできる」
Treo 600は前バージョンのTreoより小型で、VGAカメラを内蔵し、解像度160×160ピクセルのカラー画面を持つ。 キーボードの設計に工夫を凝らしており、キーとキー上の文字を拡大しながら、ひとつひとつのキーの間隔を縮めている。これにより、端末上でスペースをとらないデザインになっている。
その他にも、Treo 600では通話時間が長くなり、前バージョンの4.5時間から新製品では最長6時間となった。OSにはPalm OSのバージョン5.2を使用し、SDカード拡張スロットを搭載したキーボードとともに提供される予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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