調査会社IDCの最新レポートによれば、全世界でのPDAなど小型携帯デバイスの出荷台数は、新製品登場や製品の低価格化にもかかわらず、経済情勢の冷え込みを受けて減少に向かったという。2002年第1四半期に310万台だった出荷台数は、2003年第1四半期では245万台と21%の減少を見せた。同社アナリストのAlex Slawsbyは「経済が減速に向かうとき、企業は投資の優先順位に目を向ける。そこでPDAは日常の業務に特に必須のものではないと判断され、選択肢から外されたのだ。やがて数字は復活するだろうが、そのときキラーアプリケーションが存在しなければ、再び厳しい状況となる」と調査結果を分析する。
メーカー別のシェアを見ていくと、Palmが36%で首位をキープし、2位に18%でHP、3位に16%でソニー、4位には6.5%で前回の11位から躍進したDellが続く。PDAから携帯との融合に軸足を移したHandspringは、2.9%で7位となっている。このHandspringの空席部分にDellや東芝が滑り込んで、シェア競争で躍進した形となった。特に東芝は総合シェアで3.6%だが、1年間で306%の出荷数増大を実現している。
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