米RedEnvelopeがNasdaqで新規株式公開へ

 オンライン高級ギフト会社の米RedEnvelope.comは米国時間16日、Nasdaqでの新規株式公開(IPO)計画を発表した。公開株式数や株価については明らかにしていない。

 同社は、投資銀行の米WR HambrechtのOpenIPOシステムを使って、株式公開を進める方針だ。このシステムでは、投資家がつけた株価と購入株式数からWR Hambrechtが最高値を選び、株式公開前に株価を決定する仕組みである。

 株式市場は、ここのところ全業界にわたって回復の兆しをみせている。しかし、RedEnvelopeのIPOには、多くの難関が待ちかまえている。RedEnvelopeは、オンライン販売という事業の性質上、ウォール街の人気次第で社運が大きく変わってしまう。1990年代、多数のEコマース企業が高値でIPOを果たしたが、2000年初頭にはその多くが利益の捻出に頭を抱える状況に陥り、株式市場の急落によって真っ先に打撃を受けた。

 株式市場の低迷に加え、投資家が消費者向けEコマース企業への出資を躊躇する傾向があるにもかかわらず、RedEnvelopeのIPOについて楽観的なアナリストもいる。「市場は回復に向かっている。おそらく、RedEnvelopeはIPOをうまく乗り切るだろう」(Renaissance CapitalのIPO Fund部門ポートフォリオマネージャーのKathleen Smith)

 RedEnvelopeは昨年から財務見通しが回復している。同社は2003年3月30日締めの決算で、売上高7000万ドル、純損失770万ドルを計上した。前年度は売上高5580万ドル、純損失1410万ドルだった。

 しかし、同社がSECに提出した書類によると、6回の資金調達のうち直近の2回は評価額が下がっている。4回目の資金調達では、1株当たり4.85ドルだったが、5回目は同1.98ドル、6回目は同64セントに低下した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]