米JBoss Groupの元開発者のDain Sundstromは米国時間6月4日、同社を退職した開発者たちと共に、コンサルティング企業のCore Developers Networkを設立することを発表した。
JBoss Groupは、Java開発者の間で人気上昇中のオープンソースJavaアプリケーションサーバ、「JBoss」を開発した新興企業。JBossは無償で提供しており、関連するコンサルティングやサポートなどのサービスで収入を得ている。同ソフトは、有料のJ2EEソフトの代替プラットフォームを求めるIT管理者から支持を得ている。
Sundstromらは、JBossなどの企業向けソフトウェア関連のサービスやサポートを提供しつつ、今後もJBossの開発に寄与していく。JBoss Groupでのサポートおよびコンサルティングサービスの経験を新会社の事業に活かすとしている。
SundstromらがJBoss Groupを離れたのは、1つのソフトウェア製品しか提供しないということに限界を感じたからだという。「複数のシステムを統合する必要のある顧客にとっては、 JBossが常に最良の製品であるとは限らない。顧客はオープンソースから最良の技術を選んで、プロプライエタリ製品と組み合わせて利用しており、すべてを共に動作させなければならないのだ」(Sundstrom)
JBossは米Sun MicrosystemsのJava 2 Enterprise Edition(J2EE)をベースにしたアプリケーションを動作させることが可能。しかし、JBossがJ2EEと互換性をあるかどうかについては、JBoss GroupとSunのの間で論争が続いている。
なお、JBoss Groupのビジネス開発担当ディレクターのBen Sabrinは、Sundstromらの辞職は同社の事業には影響を与えないと述べている。 Sabrinは、「大した問題ではない。サポート契約の面からいうと、わが社の顧客の3%を担当していただけだ。競争という点でみると、Core Developers Networkはオープンソースから収入を得ようとするコンサルティング企業の1社となるに過ぎない」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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