米Intelは、Itaniumプロセッサを32基搭載したLinuxサーバが、データベースの性能において、WindowsやUnixのサーバに引けを取らないことが判明した、と発表した。比較的新しいオペレーティングシステム(OS)であるLinuxにとっては、これは大きな成果だ。
Intelは大規模なデータベース処理におけるLinuxの性能をテストしていた。大規模データベースは、大量のトランザクション処理がサーバに要求される、負荷の高いタスクだ。同社は研究所でのテストで、Itaniumプロセッサを32基搭載したLinuxベースのサーバーが、1分間に60万回近くのトランザクションを処理できることが判明したという。これは、現在の最高性能のWindowsサーバやUnixサーバの成績に近い数字だ。
IntelのLinux OS主任エンジニアSunil Saxenaは、5日(米国時間)のEnterprise Linux Forumで、この結果を説明している。「われわれは、(「TPC-C」と呼ばれるデータベースサーバーのスピードテストで、1分間当たり60万トランザクションのレベルに)まもなく到達する」(Saxena)
現在、Transaction Processing Performance CouncilのTPC-Cテストでの最高スコアは、次期Itanium 2 6Mプロセッサを搭載したHelwett-Packard(HP)のWindowsが達成した、1分間当たり70万7000トランザクションだ。
Linuxは現在、プロセッサ数が通常1基もしくは2基、4基のローエンドサーバー分野で最も広く普及しているが、企業のコンピューティング部門の中枢で使用されているデータベースの多くでは、プロセッサを数十基搭載した、より強力なマシンが必要とされる。今回の性能テストの成績により、Linuxの市場が拡大し、LinuxはWindowsやUnixの市場シェアをさらに侵食していく可能性がある。
Intelは、Oracleのデータベースの次バージョンとRed Hat Enterprise Linux AS 2.1を採用した、HPの4プロセッサのItaniumサーバrx5670のテストを開始した。このシステムは昨年11月に実施したTPC-Cテストで、8万1000トランザクションの成績を上げた、とOracleなどが積極的に宣伝している。
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