IT専門調査会社のIDC Japanは6月2日、国内ITアウトソーシング市場規模予測を発表した。それによると、2003年における国内ITアウトソーシング市場規模は、2兆8,489億円で対前年比2.1%の成長率にとどまり、2002年の対前年比3.6%に比べて低下。しかし、2003年の国内ITサービス市場全体の成長率は0.1%でほぼゼロ成長予測となっており、市場全体に比べると高い成長が見込まれている。
同社リサーチバイスプレジデントの佐伯純一氏は、今回の予測について、「2003年のITアウトソーシング市場の2.1%という成長率は、企業のコスト削減の努力が続き、厳しい環境においてアウトソーシングが1つの重要な切り札として重視されていることの現われ。今後は価格競争にとらわれない、ベンダー独自のサービスの強化が問われることになる」と分析している。
IDCでは、国内ITサービス市場全体の約50%を占めるITアウトソーシングが、今後その比率を増していくとみており、特に、ネットワークインフラ管理とアプリケーションアウトソーシング分野の成長が大きく、2003年でそれぞれ10.3%、5.5%の成長を見込んでいる。またネットワークインフラ管理分野は、ネットワークのIP化なども追い風となり、2007年までの年間平均成長率は12.3%に達するものとみている。
今回の発表はIDC発行のレポート「国内ITアウトソーシング市場におけるビジネス機会と課題 2002年〜2007年(IDC#32202)」にその詳細が報告されている。
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