Yahooは22日を、同社初の世界的スパム(迷惑メール)撲滅デー「Dump the Junk Day」とし、全世界的なスパム問題への関心を高め、ユーザーにスパムの削除を求めるキャンペーンを行なっている。世界各地でスパム撲滅イベントや反スパムキャンペーンが繰り広げられる。
ヨーロッパにある複数のYahooサイトのほか、オーストラリアのYahooサイトでもこの反スパムデーキャンペーンが繰り広げられている。
企業がスパムで時間や資源を奪われる損害額は、年間約81億8000万ドルにも上ると見積もられている。現在、スパムは電子メールの全トラフィックの40%以上を占めており、スパムの量が増えすぎて、メールが通信ツールとして利用できなくなるかもしれない、と懸念する業界専門家もいるほどだ。
こうした事態を心配する声は、政府にも届いているようだ。英国の電子商取引担当相であるStephen Timmsは、今回のキャンペーンを支援している。「受信ボックスをジャンクメールで一杯にされて喜ぶ者などいないが、残念なことに、スパムは世界中で大きな問題となっている」とTimmsは声明のなかで述べている。
「スパムは、迷惑であると同時に、みんなの電子メールに対する信頼感を損なわせてもいる。消費者が次世代のジャンクメールに煩わされずに、電子コミュニケーションの利点を享受できるようにしたいと、我々は考えている」(Timms)
「Dump the Junk Day」キャンペーンの目標の1つは、ユーザーの教育だ。Yahooが発表した調査結果によると、英国の電子メールユーザーの56%はスパムに返信してしまい、スパムの蔓延を助長しているという。スパム業者は通常ランダムにメールを送りつけているが、それに返信すると、自分のメールアドレスが有効で実際に使われていることがスパム業者に分かってしまうのだ。これで、送りつけられるスパムがさらに増えることは間違いない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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