米Hewlett-Packard(HP)は米国時間5月19日、米IntelのItanium 2プロセッサに対応したUNIX最新版、HP-UX 11iv2を発表した。
HP-UX 11iv2は最大64ウェイ構成に対応し、今後128ウェイ構成もサポートする予定。HPでは、今後リリースするSuperdomeサーバで64個のItanium 2、その後に128個のItanium 2に対応させる計画を表明済みだ。
この発表に併せてHPでは、米I2 Technologies、イスラエルのCheck Point Software、米Borlandなどのソフトウェア開発企業25社が、HP-UX 11iv2とItanium 2にアプリケーションを対応させる意向を明らかにしたと伝えた。これまでにも米Oracleや米Tibcoなどが、Itanium搭載HP製品で稼動するアプリケーションの開発を表明しているものの、ソフトウェアの選択肢は比較的限られていた。
またHPは、DaimlerChryslerの一部門であるChrysler Groupが自動車部品のテストとシミュレーション用に、約200個のItanium 2を用いたワークステーションクラスタを導入したことも同時に発表。HPとChrysler Groupによると、Itaniumベースのワークステーションクラスタは、それまで利用していたシステムより50%高速だという。
HPとIntelが、7月リリース予定の第3世代Itaniumプロセッサ、Madisonに寄せる期待は大きい。というのも、これまでItanium、Itanium 2の双方とも、活気を欠いていたためだ。Itaniumは、何度もリリースを延期した上、性能も期待を下回った。Itanium 2では、かなり性能の向上が見られたものの、2002年7月のリリースというタイミングが災いして、顧客企業やソフトウェア開発企業が、新サーバへの投資にあまり乗り気ではなかった。また、ハードウェアメーカーもItanium 2の採用には二の足を踏んでいた。
なお、MadisonはItanium 2と比べて性能が50%向上すると、HPとIntelでは説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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