韓国政府は2007年までに、韓国全世帯の3分の2に相当する1000万世帯を、ネットワークに対応し高度にホームオートメーション化されたいわゆる「スマートホーム」とする計画を発表した。ホームオートメーション技術で世界をリードしようという野心的な内容だ。
英文日刊ニュースThe Korea Timesによると、韓国はこのプロジェクトに17億ドルを投資するという。
韓国の情報通信省は、スマートホームが十分な数存在すれば、韓国のIT産業全体にプラス効果があると期待している。
記事には、「このプロジェクトによって、高速インターネットやモバイルインターネット、家庭用機器、家庭ネットワークなどの関連産業に、新たな需要が生まれる見込みがある」という情報通信省の技術政策責任者Suh Gwang-hyunの発言が引用されている。
資金は、ホームオートメーションのためのオープンな標準開発などに使われる予定。現在ホームオートメーションでは、BluetoothやWi-Fiなど、メーカーごとの専有プロトコルとオープンなプロトコルが共立している状態だ。
さらに韓国は、インターネット対応冷蔵庫やハイテクエアコンのようなものだけでなく、超広帯域(UMB)無線通信や家庭用ロボット、家庭用光ファイバブロードバンドといった最先端技術にまで目を向けている。
またThe Korea Timesによると、現行の低層/高層住宅に家庭ネットワークを適応させる方法や、消費者が家庭用ハイテク機器を、専門のコンピュータセンターではなく小売店で購入するようにさせる方法についても研究が行なわれるという。
韓国は集合住宅のホームオートメーションで先進している。また、非常に安い利用料と、広範囲にわたる国のケーブルインフラのおかげで、家庭でのブロードバンド普及率が世界で最も高い。
またアジアでは、シンガポール政府が同国のような高度に都市化された小さな都市国家こそスマートホーム技術の開発に理想的だとして、同技術の先駆けとなることを目指している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス