NTTは5月13日、2003年3月期(2002年4月1日〜2003年3月31日)の連結決算を発表した。売上高は前期比0.9%減の10兆9231億円となり、1952年の旧電電公社発足以来初めての減収となった。その一方で、最終損益は前期の8347億円の赤字から2334億円の黒字となった。
黒字転換は、大規模なリストラの効果や、海外投資の損失が大幅に減ったことなどが理由。03年3月期の営業費用は前期比1兆4066億円減の9兆5596億円となった。これに伴って営業利益は前期の615億円から1兆3636億円へと大幅に増えた。
減収となった主な要因は、固定電話収入の低迷と携帯電話新規顧客の伸び悩みにある。NTT東日本の売上高は前期比8.6%減の2兆3522億円、NTT西日本は同8%減の2兆2150億円、NTTコミュニケーションズは同9.7%減の1兆1520億円となった。またNTTドコモの売上高は4兆8091億円だが、前期に比べた伸び率はわずか3.2%にとどまている。
今期の業績予想は、売上高が10兆9200億円で2期連続のマイナスとなる見込み。最終利益は4530億円でほぼ倍増するという。
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