米IBMは米国時間5月13日に次世代メインフレームのz990(開発コード名:T-Rex)を発表する。発売開始は6月を予定している。
z990はまず、32ウェイ構成でリリースする。米IlluminataのアナリストのGordon Haffによると、IBMは2003年末に48ウェイ、2004年には64ウェイ構成をリリースする見込みだ。なお、2000年に登場した現在の最上位機、z900は16個のプロセッサを搭載している。
z990は複数の独立したパーティションに分割することが可能。当初は、最大15個のz/OSパーティションをサポートする。10月には最大30個、2004年中旬には最大60個のパーティションをサポートする計画である。
メインフレームは、UNIXや最近ではWindowsサーバとの激しい競争にさらされている。クラッシュの回数が少なく、数多くのタスクを同時処理できるなどの特長を持つが、数百万ドルと高価だ。また、主流製品ではないために、インターネット技術などの最新のコンピュータの傾向についていくのは容易ではない。
このため、ライバルたちは、メインフレームを「数十年前のコンピュータの後継で、退化した恐竜のようなものだ」と馬鹿にしてきた。これを逆手にとってIBMは、z990にT-Rex(ティラノザウルスレックス)、2002年にリリースした低価格モデルのz800にRaptor(小型肉食恐竜)という開発コード名をつけ、恐竜のイメージを製品の長所にしようとしている。
IBMはz990に、米Red HatとドイツのSuSEのLinuxを搭載する方針である。IBMによれば、z990はLinuxのタスク処理速度がz900を最大55%上回る。売り上げの17%をメインフレームが占めているIBMにとって、これは重要な意味を持つ。
またIBMは、z990により多くのデータ管理ソフトウエアを組み込む予定だ。米RedMonkのアナリストのJames Governorは、IBMがメインフレーム向けソフトウェアベンダーにプレッシャーをかけようとしていると指摘する。高額なソフトウェアがメインフレーム利用の普及を妨げる1要因となっているためである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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