NTTデータは4月9日、グループ事業の再編計画を明らかにした。同社の重点経営方針の1つである「SIビジネスの競争力強化」の取り組みの一環として、地域グループ会社の再編や、保守・運用事業であるCS・SMSビジネス提供会社の再編などを柱とした構造改革を進めるという。
地域グループ会社については、NTTデータの地域拠点である支社、システム設計開発子会社であるNTTデータテクシスグループ9社、販売子会社のNTTデータ通信システムズグループ4社という現在の体制から、新たに、合計9社体制とする整理再編を実施する。
これにより、地域に密着しながら、迅速かつ機動的にミドルマーケットのSI事業を開拓するという。実施日は7月1日。9社の新会社とそれぞれの所在地は以下の通り。NTTデータ北海道(札幌市)、NTTデータ東北(仙台市)、NTTデータ信越(長野市)、NTTデータ東海(名古屋市)、NTTデータ北陸(金沢市)、NTTデータ関西(大阪市)、NTTデータ四国(松山市)、NTTデータ中国(広島市)、NTTデータ九州(福岡市)。
保守・運用事業については、NTTデータカスタマサービス、NTTデータ関西カスタマサービス、NTTデータ関西SMS、NTTデータ東京SMSというこれまでの4社体制を見直す。具体的には、NTTデータ関西カスタマサービスとNTTデータ関西SMSを、NTTデータカスタマサービスへ統合する。NTTデータ東京SMSについては、首都圏のビジネスを勘案し、そのまま残す。
これらの構造改革によってNTTデータでは、2006年3月期の連結業績で売上高9500億円、営業利益760億円、経常利益670億円を目指すとしている。
なおNTTデータが9日に発表した2003年3月期の連結決算では、売上高が8321億円(前期比3.8%増)、営業利益は615億円(同3.5%増)、経常利益は473億円(同0.3%増)、最終利益は285億円(同8.2%増)となった。
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