NTTドコモは5月8日、2002年度の連結決算を発表した。営業収益は前年比3.2%増の4兆8091億円、営業利益は同5.6%増の1兆567億円、税引前利益は同9.1%増の1兆430億円となり、営業利益・税引前利益が過去最高を更新した。税引前利益が1兆円を突破したのは初めてという。なお海外への投資損失などが響き、当期純利益は2125億円となっている。
主力の携帯電話事業は引き続き好調で、営業収益が4兆6904億円、営業利益は1兆872億円となった。携帯自動車電話サービスは画像付きメール送信サービス「iショット」対応端末の販売を積極的に進めた結果、契約件数が前年度末比7.0%増の4353万件となっている。第3世代携帯電話のFOMAも、ディスプレイが回転する「P2102V」などの機種が好調で、33万契約となった。また、音声ARPU(1契約当たり月間平均収入)は前年比8.2%減の6370円、iモードのARPUは同13.6%増の1750円となり、総合ARPUは同4.2%減の8120円となった。
PHS事業は営業収益が850億円、営業損失は283億円となった。契約数は前年度末比12.2%減の168万8000件となっている。PHSのARPUは前年比7.8%減の3530円となった。
なお、海外関連会社に対する投資の減損等に伴い、持分法投資損失3242億円を計上している。この中には、AT&T Wireless Servicesへの投資損1675億8400万円、Hutchison 3G UK Holdingsへの同722億3300万円、KPN Mobileへの同679億4900万円、KG Telecommunicationsへの同57億900万円、ドコモ・エーオーエルへの同60億8900万円などが含まれるとしている。
2003年度の連結業績予想は、営業収益が当年度比1.9%増の4兆8990億円、営業利益は同3.1%増の1兆900億円、税引前利益は同2.9%増の1兆730億円、当期純利益は同190.8%増の6180億円と、引き続き増収増益を見込んでいる。
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