Hewlett-Packard会長兼社長兼CEO、Carly Fiorinaは30日、サンノゼで開催された2003 Digital Connections Conferenceで、企業は多様な人材を求め、サービスの行き届いていないコミュニティの技術トレーニングを助けるべきだとし、そうすることが長期的には自らの利益となると述べた。この会議はビジネスリーダーを集め、インターネット利用者と非利用者の間の経済格差、いわゆる「デジタルデバイド」問題を解決するために開かれたもの。
Fiorinaによると、現在コンピュータを購入する経済的余裕があるのは世界全人口のわずか10%ほどで、残る90%がインターネットを利用できるようにすることで、ビジネスチャンスが生まれるという。「いま他人の自助の手助けをすれば、助けられた人はきっと明日のパートナー、顧客、最高の従業員となる」。HPのデジタルデバイド対策計画はすでに、Silicon Valleyの貧困地域East Palo Altoなどで地域のネットワーク化を援助するといった形で進んでおり、その結果人々が技術を利用できるようになり、事業や雇用が創生されたという。「問題なのは才能ではなく、野心があるかどうかなのだ。才能と野心があれば、そこにはチャンスがある」とFiolinaは述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」